こんにちは、そしてこんばんは。
今日は施術を受けている患者様から聞かれたことがある「筋膜リリースとマッサージは何が違うのか?」についてお伝えしますね。
施術を受けている側からすると、明確な違いは分かりにくいと思います。しかし、筋膜リリースとマッサージには明確な違いがあります。
筋膜リリースは筋膜、マッサージは筋肉
筋肉の周りには筋膜という膜が覆っています。例えるなら、筋肉をサランラップで包んでいるような感じです。この筋膜は全身を覆っていて、全部つながっています。
つまり、どこかの筋膜が固くなるとそれに引っ張られて、全身の筋膜も少し固くなるということです。全身覆っているサランラップの肩の部分を少し引っ張ると、足のほうにも引っ張られているのが分かるような感じですね。
筋膜リリースはこの固まっている筋膜を柔らかくすることを目的としています。
それに対してマッサージは、筋肉を柔らかくすることを目的としています。筋肉をマッサージすれば、周りを覆っている筋膜を柔らかくなるのでは?と思うかもしれません。
しかし、結論から言うと、柔らかくなりません。
ソーセージをイメージしてもらうと分かりやすいと思うのですが、ソーセージの中に詰まっている肉が筋肉で、周りの皮が筋膜です。中の肉をもんでも、周りの皮は滑って動くけど柔らかくはならないと思います。周りの皮を柔らかくするには引っ張る必要があるのです。
施術の方法が違う
マッサージはどちらかというと、もんだり押したりという施術になります。
筋肉の血流を良くしたいし、柔らかくしたいので、筋肉をつかんで横に動かしたり、縦に動かしたり、引っ張ったり押したりします。
これによって、筋肉の中の血流が良くなり、筋肉内に溜まっている老廃物が流れて、スッキリしたりコリがなくなったりするのです。
筋膜リリースの場合は、先程のソーセージの説明でも少し触れましたが、筋膜を引っ張って伸ばしていく施術が中心となります。マッサージのように動かすこともありますが、それだと筋膜は伸ばされないので柔らかくなりません。
なので、ソーセージの皮を引っ張るようにつかんで、伸ばして動かしていくような施術になります。
マッサージは一箇所、筋膜は全身
筋膜というのは、全身つながっています。何種類かそのつながるラインというのがあります。
例えば、体の後ろ側をつないでいる筋膜はバックラインといい、首の後からふくらはぎにかけて筋膜で覆われています。
それに対して筋肉というのは、全身つながってなくてその部分だけが固くなります。例えば肩こりで固くなりやすいのは肩や首の筋肉で、この筋肉が足に影響を与えることはあまりありません。
このように筋膜リリースとマッサージは大きな違いがあります。
もし自分はどちらを受けたほうが良いかわからない場合は、お気軽にお近くの整体院や接骨院にお問い合わせください。